終戦のローレライ
俺たちの終戦
心に残ったシーン・セリフ
死んで護国の鬼となる
それで手に入れた勝利など勝利ではないし、それで生き残った命には何の価値もない。本当の勝利っていうのは、多分もっと尊いもんだ。
感想
私は戦争体験者には必ず戦争の話を聞くことにしています。
戦場を体験した多くの人は堅く口を閉ざし、聞ける話といえば学童疎開や空襲についての体験ぐらいなのですが。
そんな、戦争の体験話でもうちのおばあちゃんの話が忘れられません。
うちのおばあちゃんは当時としては晩婚でした。
30歳で結婚してすぐにお父さんを妊みました。
しかし、おじいちゃんに赤紙がきて、妊婦のおばあちゃんを残して出征してしまいます。終戦2年前のことでした。
心配の日々を過ごしていたある日、国から荷物が届きます。
おじいちゃんが戦死したことを知らせる手紙とおじいちゃんの遺体の一部だとされる指が入った箱でした。
その後の生涯を独身を貫いたおばあちゃんにとって終戦とはなんだったのでしょう。
この本では、また別の形の終戦について語られています。
ストーリーは辛く、救いは少ないかもしれません。
しかし、彼らの戦争について耳を澄ませて聞いて欲しい。
hReview by ocelot , 2007/11/11

- 終戦のローレライ〈1〉 (講談社文庫)
- 福井 晴敏
- 講談社 2005-01

