初心者おすすめミステリー3 | 翻訳ミステリが危機的状況にあるらしい

翻訳ミステリが危機的状況にあるらしい。その影響で、「深夜プラスワン」が閉店になるそうな。

「深夜プラスワン」とは、ミステリの専門店で、ミステリジャンル読者の間では伝説となっているような書店だ。(私は一度も行ったことはないけれど)

私は詳細を知るために、本の雑誌9月号を買った。

深夜プラスワンの店長さんの主張を私なりに要約すると、こんな感じだ。

「ミステリ小説を普及するために始めた「このミステリがすごい!」のベストテンが、玄人好みのランキングとなってしまい、その弊害でミステリそのものが一般の人に読まれなくなった。」

これは、私に当てはめていえば、その通りだ。

「神は銃弾」から、このミスベスト1を読まなくなった。

他の人がどう評価しようと私には「神は銃弾」は面白いとは思えなかった。

さて、翻訳ミステリが壊滅状態であることは理解した。

しかし、フロストの続きがでなかったり、ウィンズロウの新作が翻訳されなかったりすると私が困る。

ここは、私も翻訳ミステリを盛りあげるために、初心者向け翻訳ミステリを三冊程あげて、

このジャンルを盛りあげることに少しでも貢献したいと思う。

まずは、スチアート・ウッズの警察署長をまずあげたい。

この物語は1919年に始まり、1963年に終わる。

警察署長三代に渡る壮大な物語だ。

ミステリとしてではなく、アメリカの歴史小説としても楽しむことができる。


"警察署長〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)" (スチュアート ウッズ)

次に上げたいのは、パウダー警部補シリーズの第一弾、夜勤刑事。

私がこの小説を読んだときの衝撃は、

「え、あちらの国には夜しか働かない夜勤刑事って職業があるの?」

である。都会の夜では沢山の事件が起こり、沢山の物語がある。


最後にエルロイの小説をあげたい。

エルロイの小説の入り口をあげるとしたら、この本しかない。

ブラック・ダリア。発見した死体は胴のところで切断されていた。

これは美しい死体に魅せられた男たちのストーリーである。

"ブラック・ダリア (文春文庫)" (ジェイムズ エルロイ)

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夏が終わる前に夏の1冊を紹介する

TBSラジオ、文化系トークラジオ2010年7月25日放送分のテーマは「Life 夏の1冊」でした。

私も夏が終わる前に夏に読むべき本をお勧めすることにします。

その1冊とは、ロバート・マキャモンの「少年時代」です。

あなたは小学生の頃、夏休みの夜、友達と自転車で花火を追いかけたことはないですか?

「俺、工藤静香とつきあってるんだよ」と平気で嘘をつく同級生はいませんでしたか?

トム・ソーヤーに憧れて、空き地に秘密基地を作っていませんでしたか?

そんな少年時代のエッセンスが詰まっている一冊です。

初めて読む本なのに、読むと懐かしさがこみ上げてきます。


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それには何の意味もないが

生きる技術は名作に学べ
伊藤 聡
ソフトバンククリエイティブ ( 2010-01-19 )
ISBN: 9784797356915
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


自分の始めての読書体験とはなんだろう。
私の家には絵本がなかった。理由はしらないが本もあまりみたことがない。
両親には読書の習慣自体がなかったのだろう。
なのにその息子である私は、幼稚園の頃からか、本を読むようになった。
本を読んでいると親に誉められた。そんなに難しい本、読んでるのね、賢いこと。母親は読んでいる本のタイトルさえみずにそう褒めてくれた。褒められると子供は同じことをするものだ。
「トム・ソーヤの冒険」を読んだのはいつの頃のことか。きっと小学生の頃だったように思う。世界名作劇場も毎週見ていた。ツリーハウスに憧れて、自分にも同じような秘密基地が作れないかと、近所の空き地の枯れ草を盛り上げたりしていたものだ。私の秘密基地の夢は、兄が引き金となって起こしたボヤ騒ぎが原因で一度も実現することはなかった。
ボヤ騒ぎはこんな風にして起こった。兄がマッチを大量にどこからか拾ってきた。兄とその友達は、試しにこれを空き地でつけてみよう。火がついたとしてもおしっこひっかければ、なんとか消せるだろう。ということになって、そのマッチの塊を空き地に持っていった。私も興味本位でついていく。
マッチは想像した通りに火がついたが、予想外のことが起こった。火が枯れ木に燃え移ったのである。私と兄とその友達は必死になっておしっこをひっかけたが、大量のマッチに引火して炎の勢いは衰えず、近隣をまきこんでの大騒ぎとなった。全員が箒やら、バケツやらを持ち出して消化活動。空き地全体に広がってしまった炎をどうやって消したのか覚えていないが、その日から空き地は立ち入り禁止となってしまった。

話がそれてしまった、「トム・ソーヤの冒険」に話を戻そう。
「トム・ソーヤの冒険」の冒険譚は大好きで、トムの仲間になりたいとは思ったが、なんとなくトムになりたいとは思わなかった。このもやもやする気持ち。このもやもやを誰かに話したい。まわりに「この本読んだ?」と訊いてまわっても誰もYESと返事してくれない。いつの間にか「この本読んだ?」なんて訊くことはやめてしまった。それからどんな本を読んでも、感想を語り合う相手を探そうとはしなくなった。
ときたま、赤ペン先生の連絡欄にこんな本が面白かったと書く程度だ。読書とは孤独なもの。自己との対話こそが重要なんだ。
ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を読んで、何もハンスを殺すこともないだろうにと作者を恨み、「ティファニーを朝食を」を読んで、早熟な天才の文章に酔った。カポーティみたいな文章が書けるようになったらいいな、そんなことを思った。カポーティはアルファベットが暗唱できなかったらしい、僕と同じだ、僕でもできるんじゃ…そう思うようになってからは、さらに本を読むようになった。
何十年も読み継がれてきた小説には意味があるのではないか、と図書室にある名作と言われる小説は読もうとした。ゲーテの「若きウェルテルの悩み」も読んだ。
図書カードに私の名前が書かれていたせいで、国語の授業のときに八木先生に質問された。
「ウェルテルの悩みって何なの?」
単刀直入にして、本題をついた簡潔な質問。私は、少し笑顔になって
「恋ですよ、恋」
と答えたことを覚えている。少し、うれしかったのは、やはり私は本に関して話す、話し相手が欲しからなのだろう。

「生きる技術」はそんな、私の少年の頃の原体験を黄泉がえらせた。
それはまったく意味のないことかもしれないが、君がそんな体験をしたいと望むなら「生きる技術」を読むといいよ。
後日、八木先生に、「これ面白いよ」と頂いた本があるのだが、読まないでいるうちにどこかにいってしまった。確か、タイトルに「砂糖菓子」がついて、紐のしおりがついた文庫本だったと記憶してるから、新潮文庫のものだと思うんだが詳細は忘れてしまった。いつかみつけて読んでみることとしよう。

    少年の頃に読んでいた本
  • ヘッセ「車輪の下」
  • トウェイン「ハックルベリ・フィンの冒険」
    この本を手にとってから急いで読んだ本
  • カミュ「異邦人」
  • ツルゲーネフ「初恋」
    未読の本
  • アンネ「アンネの日記」(少年の頃、手にとったが読むのが辛い)
  • モーム「月と六ペンス」
  • ヘミングウェイ「老人と海」
  • スタンダール「赤と黒」
  • オーウェル「1984年」
  • マン「魔の山」
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